2020年2月28日金曜日

大会開催にあたって―覚書

 大会を開くということは種を蒔くということです。やがて木や花になり、それらがまた新たな木や花を生み出すのです。(中嶋,2011,DreamTheater-official memorial book-)
大会を開催することは花を育てることに似ているかもしれないということです。土を耕して種をまく。芽が出たらなくなく間引きをする。さらに水をやって肥料をやって,ものによっては支柱を立てて。どんな花が咲くのか期待に胸を膨らませつつ,つぼみを大きく膨らませるところまでが準備の段階です。そしてそのあと花を咲かせるのは参加者の方々の力です。(三崎,2019,非学問オープン記録集) 
人たちが既に記録集のコラムという形で文章に残しているように、大会を開くことは植物を育てることに似ています。これまでお世話になった人や参加してきた大会に咲かせてもらった「お花」として、2人でせっせと水やりをし、準備をして、また新たなこの大会で大きな一輪の花を咲かせてやろうと思っています。

 こ1年だけでも多くの芸能ジャンルに絞ったクイズ大会が開催されてきました。その端緒となったのはやはり、「G-1グランプリ(2017)」ではないでしょうか。芸能という狭いジャンルでabcスタイルのガチ形式を行う斬新な大会に胸躍ったその瞬間を今でも覚えています。そのG-1グランプリが開催されるきっかけの一つとなったのが私が遥か昔にニコニコ生放送上で主催した「EACUPシリーズ(2013,2013,2016)」であると風の噂で耳にしました。もしそれが事実なら、こんなに嬉しいことはありません。いつか、この恩返しをせねばと心に刻んでいた事実が、この「ORIGINAL ENTERTAINMENT PARADISE -オリジナル エンタメ パラダイス-」の開催を思い立ったきっかけです。

 が主催に名を連ねた「非学問オープン」の記録集で“関西芸能界のホープ”と紹介した花岡をタッグ相手として招聘し、二人が問題を作る大会として、この関西で芸能の大会を開催します。二人の芸能コンテンツと歩んできた人生の在り方は、これまでの同種の大会のスタッフの方々とは異なるかもしれません。
 僕らにしか出せない香りがする、ここにしかないクイズ大会を作れればいいな、と思っています。

 の大会では、「芸能問題」の幅に糸目をつけません。
スポーツ番組に出演するアスリート、アニメ声優の芸能活動、CMを放映する企業やその商品などなど、いわゆる芸能に少しでもかすっている分野であれば、厭わず出題します。
 ただ、出題範囲は「戦後」に限ります。クラシック音楽や戦前の伝統芸能に関しては出題されません。すなわち、現代音楽や現在の伝統芸能、戦後すぐの時代のコンテンツなどは出題範囲内ではありますが、一定数の出題をお約束できるものではありません。

 本的には、私・細見と花岡が好きに出題します。
そのため、20代前半の私たちが触れてきた世代のカルチャーが重点的に出題されることが予想されますが、意図的に古い世代の問題を作成することもあります。
 また、ジャンルに関しても、かぶりや偏りをそこまでは意識せず、出したいか/出すべきか……などの観点から選定します。
そのため、同一コンテンツから複数問題が出題される可能性があります。

 催にあたり、2人で取り決めた問題のコンセプトは「安い問題を出さない」の一点です。具体的に安い、ということがどういう問題を指すのかに関しては、各々の判断に任せています。
 報を待て。

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